WordPressサーバー移行前のチェックリスト

WordPressサーバー移行前にバックアップ、DNS、メールを確認するチェックリスト 移行実務

サーバーを変えたい。けれど、サイトやメールが止まらないか不安ではありませんか。

  • サーバーを変えたいが、サイトが止まらないか不安
  • 独自ドメインメールまで止まらないか不安
  • DNSやデータベースなど、知らない言葉が多い
  • 何から確認すればよいか分からない
  • 旧サーバーをいつ解約すればよいか分からない

この不安は自然です。最初から仕組みを全部理解する必要はありません。

この記事では、次のことを判断できます。

  • 今の状態で移行を始めてよいか
  • 最初に何を確認すべきか
  • Webサイトとメールの両方を確認する必要があるか
  • 旧サーバーを解約してよい時期
読者
読者

サーバーを移すと、サイトやメールまで止まりそうで、何から確認すればよいか分かりません。

サイト編集部
サイト編集部

最初から全部を理解する必要はありません。まずはバックアップ、DNSの管理先、メールの利用状況を確認しましょう。

この記事の目安
対象 WordPress移行が初めての人
重要度 ★★★★★
難易度 ★★☆☆☆
確認時間 約15分
読み終わった後 移行を始めてよいか判断できる

移行を始める前に知っておくこと

先に結論:復元できるバックアップ、DNSを変更できる管理画面、メールの利用状況。この3つが確認できないうちは、データのコピーやDNSの変更を始めません。

移行で大切なのは、急いで操作することではありません。

問題が起きたときに戻れる状態か、どこを切り替えるのか、メールに影響するのかを先に分けて考えます。

作業を止める条件

復元できるバックアップがない、DNSの管理先が分からない、メールの管理場所が分からない場合は、移行作業を始めません。

サイト編集部
サイト編集部

復元できるバックアップがない、DNSの管理先が分からない、メールの管理場所が分からない場合は、まだ移行作業を始めないでください。

最初に確認する3項目

最初に見るのは、次の3項目です。細かな設定は、その後で確認します。

1つ目:バックアップ

バックアップは、問題が起きたときに元へ戻すための控えです。

現サーバーの管理画面で、ファイルとデータベースの保存先・取得日時を確認します。


2つ目:DNSの管理先

DNSは、独自ドメインをWebサイトやメールの接続先へ結び付ける設定です。

ドメイン会社や契約メールから、現在のDNSを編集できる管理画面を特定します。


3つ目:メールの利用状況

info@example.com のような独自ドメインメールは、Webサイトと別の場所で管理されることがあります。

利用中のメールアドレスと、移行後に送受信を試すアドレスを控えます。

Webサイトとメールの接続先を確認する

読者
読者

サイトを新しいサーバーへ移せば、独自ドメインメールも自動で移るんですか?

サイト編集部
サイト編集部

必ずしも移りません。Webサイトとメールは接続先が別の場合があります。現在メールをどこで管理しているか、先に確認しましょう。

独自ドメインは、Webサイトとメールに共通する名前です。

DNSは、その名前をWebサイトの接続先とメールの接続先へ振り分けます。

Webサイトの接続先だけを新サーバーへ変え、メールは今のサービスを使い続ける場合もあります。

独自ドメインメールを使うかどうかで、Web移行だけでよいかメール設定も確認するかを分岐で示す図
Webサイトとメールの接続先は、分けて確認します。
確認するもの 確認できたら 分からないとき
独自ドメインメールを使うか メールの接続先と送受信テスト先を控える メールソフトや管理担当者へ確認する
Webとメールが同じサーバーか 移行対象を公式手順で確認する DNSのWeb用・メール用設定を分けて確認する
DNSを編集する管理画面 変更前の値を控えてから切り替える 契約メールやドメイン会社から管理先を特定する

メールを使わないサイトでも、DNSの管理先は必要です。

メールを使うサイトでは、Webページだけでなく送受信まで確認してから移行完了と判断します。

移行前のチェックリスト

次の表は、移行日を決める前に埋める確認表です。

未確認の項目があれば、移行操作ではなく情報の確認を先に進めます。

確認項目 確認場所 完了の目安
ファイル・データベースのバックアップ 現サーバーの管理画面、保存先 保存先と取得日時を確認できた
復元方法 現サーバーの公式ヘルプ 問題時に確認する公式手順が分かる
ドメイン・DNSの管理先 ドメイン会社の管理画面、契約メール ログインして現在の設定を確認できる
メールの利用状況 メールソフト、メール管理画面、DNS設定 利用中アドレスと送受信テスト先を控えた
SSLとHTTPS ブラウザ、現サーバーの管理画面 現サイトがHTTPSで表示される
PHP・テーマ・プラグイン WordPress管理画面、サイトヘルス 新環境で確認すべき互換性を一覧にした
重要な外部連携 WordPressと各サービスの管理画面 フォーム・予約・計測などの確認項目を決めた
移行日時と旧サーバーの契約 運用予定、契約管理画面 更新を控える時間帯と自動更新日を確認した

旧サーバーの更新日と自動更新日も、契約管理画面で確認します。

移行当日と移行後に確認すること

移行当日は、変更を一つずつ進めます。

  1. 開始前にバックアップを再確認する。保存先へアクセスできることを確認します。
  2. 新環境へデータを移す。作業は、現在のサーバーと移転先が案内する公式手順に従います。
  3. DNSを変更する前の値を控える。問題が起きたときに比較しやすくなります。
  4. 作業中の更新を控える。投稿や設定が同時に変わると、移行後に差分が残ることがあります。
  5. エラーは記録してから対応する。表示内容、発生時刻、直前の操作を控えます。

DNSを確認せずに変更したり、データベースを不用意に上書きしたりしないでください。

意味が分からない項目は操作せず、契約先の公式ヘルプを確認します。

移行後は、トップページだけで判断しません。

  • 主要ページ、画像、HTTPS表示に問題がないか
  • WordPress管理画面へログインできるか
  • 独自ドメインメールを使う場合、送受信できるか
  • フォーム、予約、会員機能など、必要な機能が動くか
  • 新環境のバックアップと復元方法を確認できたか

旧サーバーを解約する前に確認すること

新サーバーでトップページが表示されても、すぐに旧サーバーを解約しません。

Webサイト、管理画面、メール、主要な機能を確認してから判断します。

移行前確認から、旧サーバーを一定期間維持し、問題がなければ解約判断するまでの流れを示す図
移行当日に旧サーバーを解約せず、動作確認後に判断します。

不具合があるときは、旧サーバーを残したまま表示内容と発生時刻を記録します。

原因を確認する前に旧環境を消すと、比較や復元が難しくなります。

移行当日に旧サーバーを解約しないでください。

解約は、移行後の動作確認が終わり、旧環境にしかないデータや設定がないと確認できた後に判断します。

解約前に、更新日・自動更新日・解約条件を契約管理画面または公式情報で確認します。

公式サポートへの相談を検討するケース

次の状態では、無理に作業を進めません。

  • バックアップがない、または復元方法を確認できない
  • データベースの破損、重大なエラー、マルウェア感染の可能性がある
  • DNS・メール・ドメインの管理者や契約先を特定できない
  • ECサイト、会員サイト、予約システムなど、移行中の更新が事業へ大きく影響する

WordPress本体の移行は、WordPress公式の移行ガイドも確認してください。

サーバー固有の操作は、利用中の契約先が案内する公式情報を優先します。

今日行う3つの作業

  1. 現サーバーの管理画面で、ファイルとデータベースのバックアップ保存先を確認する
  2. 独自ドメインとDNSの管理会社・ログイン先を控える
  3. 独自ドメインメールを使っているか、送受信テスト用のアドレスは何かを確認する

この3つが確認できれば、次に必要な情報と、まだ操作してはいけない箇所を切り分けやすくなります。

ただし、次の3つはまだ行いません。

  • DNSを変更しない
  • 旧サーバーを解約しない
  • データベースやファイルを削除・上書きしない